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愛犬の背中に触ったり、抱こうとすると痛がる。 歩く時、足がふらついたり、のろのろ歩きになったりする。 ソファや階段などへの昇り降りを嫌がる…。 突然下半身を引きずって歩くようになる。
こんな症状が見られたら、「椎間板ヘルニア」の可能性があります。すぐに動物病院で詳しく検査をしてもらって下さい。 椎間板ヘルニアは 犬で加齢に伴ってよく発生する病気のひとつです。胴が長くて足の短い体型のダックスやビーグル、シーズーなど(軟骨異形成犬種)に多くみられますが、他の犬種でも発生します。
椎間板ヘルニアとは 背骨はいくつにも分節した骨より作られています。背骨の中は空洞になっており、太い脊髄神経が通っています。各々の背骨と背骨の間には椎間板と呼ばれる、クッションの役目を果たすゼラチン様の物質があります。椎間板は年を経るごとに次第に硬くなります。この椎間板が様々な原因で潰れ、上部にある脊髄神経に突出して障害を起こす状態を、椎間板ヘルニアといいます。症状は急に、あるいは徐々に起こります。
診断 まず、身体検査や神経学的検査で病気の部位を予想します。次に背骨のレントゲンを撮ります。 障害を受けている脊髄の部位を確認するために、麻酔下でレントゲンやCT、MRIを撮ることもあります。 ※CT、MRIは大学病院などの大規模病院でないと行えませんが非常に正確な診断が可能となります。
治療 椎間板疾患は放置すると後肢が麻痺して、歩けなくなってしまいます。したがって、腰痛などの症状が発現したら早急に適切な治療が必要となります。治療には大きく分けて外科療法と内科療法の二つがあります。どちらを選択するかは個々の動物の状態によります
内科療法 最も重要な治療法は4週間にわたる厳密なケージレスト(小さなケージの中での厳しい運動制限)です。椎間板突出では(椎間円盤)線維輪がほとんど破れています。線維輪は靱帯で、膝を捻挫しても安静にすれば治るように、線維輪もストレスを加えないようにすれば治ります。しかし、この治癒期間を短縮させるような薬剤は存在しません。様々な薬剤を使用しますがこれはあくまでも痛みなどの症状を緩和するためです。神経障害を伴わない椎間板の突出による背部痛の犬の85%はケージレストによって改善するといわれています。しかし、1/3の症例は再発する可能性があります。
外科療法 ● 安静療法に反応しない場合は手術が必要になります。 ● 内科的な治療にもかかわらず、痛みが1週間以上続く場合や、麻痺が発現したり、麻痺が進行するが場合が適用となります。 ● 神経の障害が激しいほど手術は緊急性を要します。
よくある質問 術前の膀胱の機能は予後に影響しますか? 全ての神経障害が予後に影響を及ぼしますが、深部痛覚がある場合はたいていの犬は改善します。
もし手術しなかったら? 手術が出来ない場合は、保存療法をすべきです。なぜなら。それでも50%の回復チャンスがあるからです。
予防のためには・・・ ・フリスビー・ボール遊びなどの激しい運動は極力避けてください。 ・ 腰の病気は肥満が大敵ですので、ダイエットを心がけて下さい。 ・ 滑りやすい床は足・腰に負担をかけます。床はフローリングを避け、滑りにくい絨毯が理想的です。
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